エルゴの前向き抱っこは良くない？影響や正しいやり方を徹底解説

この記事では「エルゴの前抱き抱っこは良くないのか」についてご紹介します。

結論、エルゴにかかわらず前抱き抱っこは赤ちゃんの視野が広がり好奇心を満たせる良さがある一方、専門家からは影響を指摘する声もあります。

エルゴの抱っこひも「オムニブリーズ」では生後5か月から前向き抱っこができます。

前抱き抱っこをする際は、赤ちゃんの首と腰がすわった生後5か月を目安に、まずは短時間からはじめてみるのが良いでしょう。

そして必ず「オムニブリーズ」のような前抱き抱っこ対応モデルを使用してください。

エルゴ前抱き抱っこ対応モデルおすすめ5選はこちら≫

エルゴの前向き抱っこは良くない？専門家が指摘する2つの懸念点

エルゴの前抱き抱っこは良くないのか専門家(助産師)の見解を調べました。

その結果、エルゴにかかわらず前向き抱っこには以下のような2つの懸念点があると分かりました。

発達途中の赤ちゃんの股関節に負担がかかる

1つ目の懸念点は発達途中の赤ちゃんの股関節に負担がかかることです。

前向き抱っこでは、特に生後6か月未満であったり、抱っこ紐の形状やサイズが合わない場合、赤ちゃんの脚がぶら下がったままの状態となります。すると、股関節に負担がかかり股関節形成不全のリスクとなる可能性があります。

産婦人科オンラインジャーナル 「前向き抱っこ」は赤ちゃんにとって負担が大きいことを知っていますか？より引用

上記の内容では、生後6か月未満のときや抱っこひもの形状やサイズが合わないときの前向き抱っこは影響があると記載されています。

月齢や抱っこひもが合わないときの前向き抱っこでは、赤ちゃんの股関節に負担がかかる可能性があるのです。

赤ちゃんが大人にしがみつく自然な体勢をとりずらくなる

2つ目の懸念点は赤ちゃんが大人にしがみつく自然な体勢をとりずらくなることです。

対面抱っこやおんぶの姿勢と比べると、前向き抱っこでは、赤ちゃんが大人にしがみつくような自然な体勢をとりづらくなります。

産婦人科オンラインジャーナル 「前向き抱っこ」は赤ちゃんにとって負担が大きいことを知っていますか？より引用

さらに、対面抱っこやおんぶに比べ、前向き抱っこでは赤ちゃんが保護者に身体を預けにくくなります。

前向き抱っこのときは、赤ちゃん自身で重たい頭を支えなければならず、ストレスや疲れやすさにつながる可能性もあります。

エルゴ公式による「OMNI」シリーズの前抱き抱っこの良さとは？

エルゴ公式では、前抱き抱っこ対応の「OMNI Breeze(オムニブリーズ)」について、以下のように述べています。

パパママと同じ方向を見られる前向き抱きで、動物園や水族館など、抱っこのお出かけをもっと楽しく。お子さまの好奇心が満たされます。

エルゴオムニブリーズの商品ページ POINT4：前向き抱きより引用

公式HPによると、「OMNI Breeze(オムニブリーズ)」の前抱き抱っこは、パパとママと同じ方向を赤ちゃんも見られ、抱っこのお出かけをもっと楽しめる良さがあると記載しています。

例えば、動物園や水族館などに行かれた際に、赤ちゃんの好奇心を満たせるメリットがあるでしょう。

このようにエルゴ公式では、動物園や水族館など限定的なシーンでの活用をHP上に記載しています。

基本的な抱っこは対面抱きやおんぶなど、赤ちゃんに負担のかからない方法を選び、前向き抱っこは赤ちゃんの様子を見守りながら短時間のみにしてみてはいかがでしょうか。

エルゴ前向き抱っこの良くない影響(デメリット)5つ

エルゴ前抱き抱っこはの良くない影響(デメリット)をご紹介します。

＊エルゴにかかわらず他の抱っこひもでも言えることです。抱っこひも全体として読みすすめてください。

赤ちゃんの脚がM字開脚になりにくく真っ直ぐにぶら下がる

前向き抱っこをすると赤ちゃんの脚がM字開脚になりにくく真っすぐにぶら下がってしまうことがあります。

これは前向き抱っこ非対応の抱っこひもや月齢とサイズが合ってないときに起こります。

赤ちゃんにとって安心できる自然な姿勢は脚がM字型で背中はCカーブです。

赤ちゃんの頭を保護者に預けにくくなり支えられない

前向き抱っこは赤ちゃんの頭を保護者に預けにくくなります。

対面抱きやおんぶのときは、赤ちゃんが自然と頭を保護者に預けることができますが、前向き抱っこのときは赤ちゃん自身で重たい頭を支える状態になります。

まだ体幹が発達過程の赤ちゃんにとって重たい頭を自分自身で支えることは、ストレスや大きな負担になる可能性があります。

保護者と赤ちゃんのアイコンタクトがとれない

前向き抱っこをすると保護者と赤ちゃんのアイコンタクトがとれません。

赤ちゃんにとって保護者の表情は安心できる1つの材料であり、言葉以上に大切なスキンシップでもあります。

長時間の前向き抱っこは保護者の表情を赤ちゃんが把握できず、不安になってしまうかもしれません。

保護者の身体に負担がかかりやすい

前向き抱っこは赤ちゃんと保護者の距離が離れるため、保護者の身体に負担がかかることがあります。

さらに、前向き抱っこは赤ちゃんの手足が前に行くため、全体的な重心も前に移動し、保護者にとって負荷がかかりやすい状態となります。

保護者の足元が見えにくい

前向き抱っこをすると保護者の足元が見えにくくなります。

赤ちゃんの身体によって保護者の足元の視界が遮られ、歩行の際に転倒するリスクがあります。

特に段差や階段など足元を確認しないといけない場所では、十分な注意が必要でしょう。

エルゴ前抱き抱っこの良い影響(メリット)3つ

エルゴ前抱き抱っこの良い影響を3つご紹介します。

赤ちゃんの視界が広がり好奇心を満たせる

前向き抱っこは赤ちゃんの視界が広がり好奇心を満たせます。

例えば、動物園や水族館などのお出かけの際には、前抱き抱っこをすることで、赤ちゃんも大人と同じ光景を見て楽しめます。

周りの人とコミュニケーションがとりやすい

前抱き抱っこは周りの人とコミュニケーションがとりやすくなります。

例えば、親戚が集まるシーンでは赤ちゃんを前抱き抱っこすることで、みんなに赤ちゃんの顔を見せることができます。

赤ちゃんの気分転換やぐずり対策になる

前抱き抱っこは赤ちゃんの気分転換やぐずり対策になることがあります。

視界がパッと広がり、好奇心をくすぐることで、気分転換になり泣き止むこともあるでしょう。

ただし、個人差があり中には前抱き抱っこを怖がってしまう赤ちゃんもいます。

エルゴ前抱き抱っこをするときの正しいやり方と注意点

エルゴ前抱き抱っこをするときの正しいやり方と注意点をご紹介します。

正しいやり方：生後5～6か月すぎの首と腰がすわった月齢から短時間のみ始める

エルゴの前抱き抱っこは、生後5～6か月すぎの首と腰のすわった月齢から短時間のみ始めましょう。

このとき、必ず前抱き抱っこに対応したエルゴの抱っこひもを使用してください。

前向き抱っこに対応したエルゴでも、モデルによって対象の月齢や体重が異なることがあります。

ご使用前には取扱説明書で詳細をご確認ください。

注意点：赤ちゃんに不快なサイン(不機嫌・疲れ・無表情)が現れたときは前抱き抱っこをやめる

エルゴで前向き抱っこをする際は、赤ちゃんの様子を見守りながら行いましょう。

赤ちゃんに不快なサインが現れたときは、前抱き抱っこを中止して様子を確認してあげてください。

エルゴ前抱き抱っこ対応モデルおすすめ5選

エルゴ抱っこひもで前向き抱っこに対応したモデルをご紹介します。

画像
商品名	OMNI Breeze (オムニブリーズ)	OMNI Dream (オムニドリーム)	EMBRACE (エムブレース)	ARELOOM (エアルーム)	Alta(アルタ) ヒップシートキャリア
前抱き抱っこ	対応	対応	対応	対応	対応
前抱き対象月齢	生後5か月～24か月	生後5か月～24か月	生後5か月～12か月	生後5か月～12か月	生後5か月～24か月
主な素材	メッシュ	コットン	メッシュ	ニット(リサイクル素材)	メッシュ
おすすめ特徴	圧倒的な人気を誇る	やさしい肌触り	1歳までの低月齢モデル	環境にやさしい限定モデル	ヒップシートとして使える

OMNI Breeze(オムニブリーズ)…圧倒的な人気を誇るオムニのメッシュ素材

項目	OMNI Breeze(オムニブリーズ)
前抱き抱っこ	対応モデル
前抱き抱っこ 対象月齢	生後5か月～24か月まで
主な素材	通気性の良いメッシュ素材
値段(税込)	33,990円

OMNI Dream(オムニドリーム)…オムニのコットン素材でやわらかい肌触り

項目	OMNI Dream(オムニドリーム)
前抱き抱っこ	対応モデル
前抱き抱っこ 対象月齢	生後5か月～24か月まで
主な素材	コットン
値段(税込)	27,500円

EMBRACE(エンブレース)…12が月まで使える低月齢モデル

項目	EMBRACE(エンブレース)
前向き抱っこ	対応モデル
前向き抱っこ 対象月齢	生後5か月～12か月まで
主な素材	やわらかいメッシュ素材
値段(税込)	15,400円

ARELOOM(エアルーム)…リサイクル素材で作られた限定モデル

項目	ARELOOM(エアルーム)
前抱き抱っこ	対応モデル
前抱き抱っこ 対象月齢	生後5か月～12か月まで
主な素材	ニット素材(リサイクルポリエステル)
値段(税込)	16,500円

Alta(アルタ)ヒップシートキャリア…クッション付きのシートで姿勢を支える

項目	Alta(アルタ)ヒップシートキャリア
前抱き抱っこ	対応モデル
前抱き抱っこ 対象月齢	生後5か月～24か月まで
主な素材	メッシュ素材
値段(税込)	28,490円

エルゴ前抱き抱っこは良くない？に関連するFAQ【よくある質問と回答】

エルゴ前抱き抱っこに関するFAQをご紹介します。

Q：エルゴの前抱き抱っこはなぜダメなのでしょうか？ A：赤ちゃんの股関節に負担になる可能性があります。

Q：エルゴの前抱き抱っこは何か月からできますか？ A：生後5か月からです。

Q：エルゴの前抱き抱っこは何キロまでできますか？ A：13キロまでです。

Q：エルゴ前抱き抱っこのやり方はどうしますか？ A：必ず前抱き抱っこ対応モデルを使用します。

Q：エルゴ抱っこひものはインサートなしで使用できますか？ A：可能です。

まとめ：エルゴ前抱き抱っこは良くない？影響や正しいやり方を解説しました。

以上ここまで「エルゴ前抱き抱っこは良くないのか」について解説しました。

前抱き抱っこは赤ちゃんと大人が同じ景色を見られ、お出かけを楽しめるメリットがある一方、赤ちゃんの身体に負担がかかりやすいデメリットもあります。

基本的には対面抱きやおんぶを日常生活の中で行い、お出かけのシーンに合わせて短時間だけ前抱き抱っこを取り入れるのがいいでしょう。

動物園や水族館など赤ちゃんに見せたい景色があるときは、赤ちゃんの様子を見守りながら前抱き抱っこをしてあげてください。

そして前抱き抱っこをする際は、必ず「OMNI Breeze(オムニブリーズ)」のような前抱き抱っこ対応モデルを選択し、取扱説明書どおりに使用しましょう。

また、前抱き抱っこに不安があるときはムリをせず、かかりつけの専門医に相談をするなど対応をとってみてください。